訪問看護で認知症ケアも受けられる!内容やサービス利用の流れを解説 多摩センター訪問看護

「認知症の人は訪問看護でどのようなサービスが受けられるの?」
「サービスを受けるには介護認定などの要件がある?」
「認知症患者が訪問看護を受ける場合、どのような流れでサービスを受けるの?」

このようなお悩みはありませんか?

認知症の症状によって、日常生活動作が困難になったり、健康の管理が難しくなったりする場合があります。
訪問看護のサービスでは認知症があっても住み慣れた自宅で自分らしくすごせるよう健康や心の支援をおこないます。
今回は、認知症をお持ちの方に対する訪問看護でのサービス内容について解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

なお、多摩センター訪問看護では、認知症ケアの経験が豊富なスタッフが症状に合わせたケアを提供します。認知症のある方の訪問看護を検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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認知症の方が訪問看護で受けられるサービス

認知症の症状によって記憶や見当識が障害されると、セルフケアがうまくできなくなったり、処方薬を飲み忘れてしまったりする場合があります。
訪問看護では、医療的なケアだけではなく、利用される方のさまざまなニーズに合わせた支援が受けられます。

実際に、認知症の方が訪問看護で受けられるサービスは以下の通りです。

  • 全身の管理
  • 内服の管理や指導
  • 衣服着脱や排泄の促しなどセルフケアの支援
  • リハビリテーションによる日常生活の維持
  • 認知症の方に寄り添う精神面の支援
  • 家族への相談対応

それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

全身の管理

認知症を持つ方は、ほかにも持病を持っていたり、言葉で心身の変化を訴えられなかったりする場合があります。

全身状態を最適に保つために、日常生活の様子や体温・脈拍・血圧などの体のサインからその日の状態を確認します

内服の管理や指導

認知症を持つ方は薬を飲み忘れてしまったり、どの薬を飲んだらよいか分からなくなったりする可能性があります。

薬の飲み忘れは認知症の進行や持病の悪化につながりかねないため、訪問時に残っている薬をカウントし、内服の声かけや、薬箱・薬カレンダーへセットなどをおこないます

ときには薬が多くて飲むのが大変といった悩みが出てくることもあるでしょう。

そういった際には、1回分の薬をまとめる「一包化」の対策を取るなど調整も可能です。

衣服着脱や排泄の促しなどセルフケア支援

認知症が進むにつれて、今まで普通にできていた衣服の着脱、入浴、排泄などの日常生活動作が難しくなる方もいます。

セルフケアが困難になる具体的な例は以下の通りです。

  • 衣服をどうやって着るのか分からない
  • 入浴という言葉自体が何をするものなのか分からない
  • 入浴の手順が分からない
  • トイレの場所が分からない

清潔を保ち気持ちよくすごせるよう、尊厳を大事にしながら声かけや必要な介助をおこないます

リハビリテーションによる日常生活動作の維持

認知症を患うと、意欲の低下によって活動量が少なくなることも心配のひとつです。

そういった場合でも身体機能が落ちないよう、訪問看護でリハビリテーションをおこなうことも可能です。

実際に暮らしている環境のなかで、生活動作の確認をしたり、その他の訓練をおこないます。

また、生活環境が現在の症状に合っていない場合には、住宅環境についてのアドバイスも受けられます。

認知症の方に寄り添う精神面の支援

「普通にできていたことができなくなる」ことは、認知症の方でなくとも精神的な負担が大きいでしょう。

自分のせいではないのに、日常が大きく変わってしまうことで、認知症の方は気持ちが落ち込んだり、ときにはその悲しさから攻撃的になってしまったりする場合もあります。

訪問看護では、認知症の方の思いに寄り添い、会話やケアを通じて症状が緩和する糸口を見つけられるよう支援しています

家族への相談対応

日常的に認知症の症状と付き合っていくことは、家族のストレスが増大する原因にもなります。

ストレスが溜まってしまうと、心身の不調を招いたり、認知症の方への当たりが強くなってしまったりするかもしれません。

専門的な知識を持ったスタッフへ相談いただくことで、ストレスを溜めない対応方法やケア方法を一緒に考え、介護負担の軽減へ向けて取り組みます。

訪問看護を利用するメリット

認知症の方が訪問看護を利用すると「認知症の進行を緩やかにする可能性がある」「家族の負担軽減」といったメリットがあります。

訪問看護を利用することで、全身状態や内服状況の確認ができ、異変があればすぐに対応策を検討できます。
これは、認知症だけでなく、その他の持病の悪化予防にもつながります。また、訪問看護という形で外部との交流ができ、その刺激も脳の活性化につながるでしょう。

ご家族にとっては、認知症介護の負担軽減になります。
ご家族が追い込まれてしまい、心身のバランスを崩してしまう、虐待につながるといったケースもあります
そのため、家族への支援もとても重要です。

訪問看護を活用することで、本人も家族もお互いがすごしやすい環境を作りやすくなります。

認知症のある方が訪問看護を受けるまでの流れ

訪問看護は、介護保険を利用する場合と医療保険を利用する場合がありますが、要介護認定を受けている方は、原則介護保険を利用します。
この場合は、担当のケアマネジャーに相談して利用の準備を進めますが、まだ要介護認定を受けていない方は、まずは市町村や地域包括支援センターへ相談します。
要介護認定で介護度が決まったら、ケアマネジャーと一緒に利用するサービスや訪問看護事業所を決定する形が一般的です。
また、利用には認知症や持病の状況に合わせ、訪問看護指示書が必要になります。

まとめ

認知症のある方の訪問看護は、身体面の管理だけでなく、認知症の症状や特性に合わせてサービスを受けられます。
訪問看護を活用すれば、認知症の方はより住み慣れた場所で暮らしやすくなり、家族の介護負担も軽減でき、関係悪化といった悪影響を避けることにもつながります。

多摩センター訪問看護では、精神科病棟での勤務経験もあるスタッフが、その方の症状に合わせて必要なケアをおこないます
ご検討中の方は、ホームページよりぜひお気軽にお問い合わせください。

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さとひろ

この記事を書いた人

tamakango