パートナーを語る ~カサンドラを考える~

パートナーを語る ~カサンドラを考える~

カサンドラ症候群とは、発達特性をもつパートナーとのコミュニケーションのすれ違いが長期間続くことで、抑うつや不安、不眠、慢性的なストレスなどの心身の不調を生じる状態を指します。正式な医学的診断名ではありませんが、近年は心理学や精神保健の分野でも注目されており、支援においては「相手を変えること」だけではなく、発達特性への理解を深め、自身の認知や関わり方を見直すことが重要であると考えられています。

令和8年7月13日、「パートナーを語る~カサンドラを考える~」をテーマに、川崎市中原区の閑静な住宅街にある感泣亭にて講話とグループワークを開催しました。参加者は9名で、それぞれが抱える悩みや経験を共有しながら、カサンドラ症候群への理解を深める有意義な時間となりました。

参加者からは、「相手を変えようとするのではなく、自分の捉え方を見直すことの大切さに気づいた」「相手の苦手な面ではなく、良い面や得意なことに目を向けたい」「期待や見返りを求め過ぎていた自分に気づいた」といった感想が多く寄せられました。

また、「一つずつ具体的に伝えていくことの重要性を学んだ」「夫を『アップデート』するという考え方が参考になった」「発達特性のある子どもへの支援と共通する部分が多く、とても納得できた」など、日常生活ですぐに実践できる学びも数多く共有されました。

グループワークでは、「自分だけが苦しんでいるわけではないと感じられた」「他の参加者の体験を聞くことで新たな視点が得られた」といった声も聞かれ、安心して本音を語り合える場となりました。心理教育とピアサポートを組み合わせることで、自身の状況を客観的に捉え、ストレス対処能力や自己理解を深める機会となったことがうかがえます。

カサンドラ症候群への支援では、パートナーの発達特性を理解するとともに、自身の認知や行動を柔軟に調整し、自分自身の心身の健康を守ることが重要です。今回の講話と交流が、参加者一人ひとりにとって新たな気づきと実践への第一歩となることを願っています。

この記事を書いた人

tamakango